歳過ぎて遅めに投資をするならば
利回り高いファンド哉
夏痩の夢見知りつつ秤立ち
変らぬ我が身になりにけり
字足らず。
雪冷えや久しき君に我が恋は
其のひとすじも指は動かじ
鈴の声しじま満ちゆく虫籠や
秋の夜長はあはれなりけり
蕎麦手繰り鐘を数へて年が過ぎ
物とぞ思ふ冬のしじまに
食べてても卵綴じしか思われぬ
具の少なさに身は満たされじ
月夜見て猪口へ浮かせてほろ酔いて
華の咲く頃侍り待つ哉
あさすずめ小夜更け方に夢現
浮くも沈むも月のまにまに
いと難し懐石頼みし旅の宿
会席眺めつげに思ひけり
字余り。